芸術鑑賞
 

   116()に、丹後文化会館で芸術鑑賞を楽しみました。今年は「ミュージカル KINJIRO!〜本当は面白い二宮金次郎〜」(わらび座)を鑑賞しました。
 銅像で有名な二宮金次郎ですが、今回のミュージカルは、大人になった金次郎=二宮尊徳にスポットが当てられ、尊徳が村などの財政を立て直していく、というのが主なストーリーです。倹約をすすめ人々の意識を変えることで成果を上げる一方、不満を持つ人たちの反発にあうなど挫折を経験することもしばしば。そんな状況でも、物の道理を見極め、どうすれば問題を解決できるかを考え抜こうとする尊徳の姿勢は、高校生にとってもいろいろ参考になる点があっただろうと思います。「二宮金次郎が主役」というとすごく真面目な劇なのでは、と思われるかもしれませんが、大筋では史実に沿いつつもあちこちで笑える場面も用意され、わかりやすく肩がこらないものになるようによく工夫されている、という印象を受けました。また、芸術面でも、コミカルな場面から一転迫力のある演奏に移る緩急のある展開や、音楽のリズムに合わせて効果的に使われる照明、そして何より歌いながらの踊りで、ミュージカルの魅力をおおいに感じることができました。
 近年では、スマートフォンやPCを使えば、わざわざ劇場まで足を運ばなくてもいろいろな劇団のパフォーマンスを気軽に動画などで見られるようになりましたが、生の舞台には実際に目の前で見ないと味わえない、独特の熱気のようなものがある、ということを、生徒達が今回の芸術鑑賞で少しでも感じてくれていればうれしく思います。  

  


 
 
   
   
   
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